スタインウェイ グランドピアノの音作りには、その構造と特定の設計特性に対する深い理解が必要です。チューニング、アクションの調整、ハンマーヘッドとハンマーシャンクの作業など、すべての細部が絡み合って最終的に音作りが完成します。

この研修では、すべてを深く掘り下げます。作業の目標を設定し、それを達成することを学びます。そうすることでランダムな結果になることはありません。整音は主に工場でのみ教えられており、経験と技術はしばしば「厳重に」守られています。

私とともに過ごす2週間で、フリードリヒ・グルダ、アルフレッド・ブレンデル、まマルタ・アゲリッチ、ランラン、エフゲニー・キーシンたちとの仕事で得たすべてのコツと経験を、皆さんと共有いたします。

デュプレックススケールは音にどのような影響を与え、またどの使いこなしたらよいでしょう？ 異なった硬さのハンマーフェルトにどう対応したらよいでしょう？ D-274とB-211でわずかに異なるテクニックを使用するのはなぜでしょう？ ハンマーを交換するタイミングは？ そして、これらを最善の方法で対処するにはどうすればよいでしょう？

この研修に於いて、新しいハンマーの取り付け、アクションの調整など、音作りに関するあらゆることを学ぶことで、アーティストとのコンサート作業に備えることができます。

コースの目的は集中的な体験学習です。終了後には単独で作業ができるようになります。完成したスタインウェイのハンマーを自宅に持ち帰り、わずかな調整だけで別のスタインウェイのグランドピアノに取り付けることができます。